2015年6月13日土曜日

命に国境なんてない

4月より北杜市の臨時職員「地域おこし協力隊」として勤務し始めて約2ヶ月。
昨晩は市役所と観光協会の方も混じって懇親会を開きました。
その中に一人、韓国の役場から出向で北杜市役所に来ているハンさんも参加してくれました。
ハンさんは日本語が余り話せないので、役場の人達と中々上手くコミュニケーションが取れずに、事務所でぽつんとしている事も多く、何だか勿体ないよなあ、と思っていました。
ですが、6月で出向の期間が終わる為に韓国へ戻ってしまいます。僕はハンさんが韓国へ帰る前に一度ちゃんと話がしたいなあ、と思っていたので今回の懇親会へ誘う事にしました。
ハンさんとじっくりと話をしてみると、僕が想像していた以上に日本語をきちんと理解してくれていました
そんな事で他愛のない話をしていたところ、韓国語の言葉の読み方書き方等を教わる話になり、流れの中で僕はずっと聞きたかった話を切り出す事にしました。

「ハンさんは北緯38度線の事をどう思っているか。」

ハンさんはこう答えました。
「私はあの国境の事を韓国民として恥ずかしく思っている。過去の過ちを未だに引きずっていて、争っているのは結局一部の政治家だけだ。国民は皆、国境なんて取り払って皆で仲良く平和に暮らして行く事を望んでいる。」

国境は"歴史の傷口"と言われます。
地図上ではパズルの様に世界が一つずつのパーツに別れていますが、そんな物は単に人間が勝手に線引きをしたに過ぎなくて、鳥や植物は境界など気にせずに悠々と国を跨いで生きている。
今、日本が再び戦争への道を歩むかの様な政治の動向に対し、不安や疑問を抱えている人が増えていると思います。僕も同じ想いです。
過日、友達のミュージシャンが家に遊びに来てくれて、戦争の話をする時間がありました。そんな友達が歌詞の中でこう歌っています。

「命に国境なんてない」


お金を儲ける事が目的の軍事産業。
そんな事の為だけに人々が争い殺し合うなんて馬鹿げているし、そんな事は一部の人以外誰も望んでなんかいない。
実際に、そんな国の政治に対してNOと反対の声を上げて行動している国民もどんどん増えている事を実感しています。 
故に、今一部の政治家達はそんな動きに対して焦りを感じ、所謂"暴走"している様な気がしています。
僕は政治や法律の仕組みについてまだまだ勉強不足で詳しい事は分からないのですが、もし今後法が改正されてしまえば、いずれ国民も戦争に加担しなければ行けない状況に陥る可能性も出て来ます。そうならない為に、国民はもっと政治に関心を持ち、そして政治へ積極的に介入して行く事が大事だと思います。
これからの未来を作って行く子供達に、少しでも平和な世の中を築いて行くのが今の大人の責任なのかなあ、と感じます。


「日本人が犯した過去の過ちをハンさんはどう思っているか。」
と言う質問に、

「日本人は皆親切、綺麗好き、ルールを守る、とても真面目で優しい。過去の事は色々とあったけれど、私は日本人が大好きだし、韓国の人々も皆同じ想いだ。」
と答えてくれました。

話は少し反れますが、縄文人は1万年以上の長い時を争いもなく平和に、人間同士だけではなく、あらゆる生命と共存していました。
今こそ縄文回帰。
僕はこの縄文時代に栄えた八ヶ岳南麓に戻って来て、改めてそんな想いを持ちました。


"No Border"
"農 Life”



真吾

1 件のコメント:

  1. メディアの情報や自分自身の思い込みだとかがどれほど現実と解離してるか、ということを痛感させていただきました。また、生の声や真の情報を得ること、対話をすることが双方の誤解を解き、いかに距離を縮めるのかということも再認識させていただきました。貴重な時間ありがとうございます!

    そして、ハンサムと言ってくれたハンさんありがとう!!!

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