暖かい日。畑、海岸を見学。
ゆるりと流れる時間と、海。気持ちの良い日だ。
この日は表浜からフェリーに乗り、紀伊半島へ。
そのまま和歌山県の熊野古道側に住む友人の家まで向かう長旅だ。
お昼ご飯をご馳走になり、仕合わせいっぱいの気分でフェリー乗り場へ。
またの再会を約束し、しばしの別れ。
有り難う、杉浦ファミリー。
嬉しい見送りに、うるうる。
フェリーに乗る。
またしても一年前の島暮らしを思い出す。
あの頃は頻繁にフェリーに乗っていた。
と、言うか島を出る為の交通手段はフェリーのみ。隣の島へ行くにもフェリー。
今思うと何とも面白い経験だったなあ。
海が荒れると島に閉じ込められて身動きは取れず。
何だか、台風で休校になりワクワクしていた小学生時代を思い返す。
フェリーが通り過ぎた後の白波をぼんやりと眺め、また新たな土地に足を運ぶのか、と言う期待と、まだまだ目的地までは遠く少し億劫な気分半分。
青い空がそんな気持ちを混ぜて溶かす。
初めて降り立つ紀伊半島。
町の雰囲気が白浜と一変。
何やらどっしりとした重たい感覚。
南へ南へ進んで行くと、その気持ちが更に増す。
海岸線を直走る。すぐ脇は紀伊山地。深い深い山が幾重にも重なる。
海と山脈の狭いエリアに人々が暮らす。
この自然の圧倒的な存在感に少し身じろぐ。
流石は熊野信仰の地。日本にはまだまだ素晴らしい場所があるんだなあ、と旅をする事で知る。この感覚が好きだ。
軽トラックは更に南進。
突如頭上に巨大な陸橋。巨大な人工物。
高速道路だ。
僕が少し畏怖していた山々を弾丸の如く貫き真っ直ぐに伸びている。
車を走らせながらも度々気になっていた人工物。
巨大なコンビナート。メガソーラー。そして、高速道路。
人間のオラオラな思考で近年自然環境が著しく破壊されている事に憤りを感じる。
オラオラ原発。オラオラリニアモーターカー。オラオラ辺野古基地建設。オラオラ時代錯誤のダム建設。オラオラメガソーラー。オラオラ遺伝子組み替え。オラオラ安保法案強行採決。全く以てオラオラだ。
このオラオラの根源となる要因は一体何なのか。
金?地位?名声?権威?
友人の家までもう少し。
麦酒を買いに便利屋さん。店員の温かい関西弁が身に染みる。
人は本来温かい生き物な筈なのに。
うむむ。
真吾
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