和歌山県からの下道、軽トラック、のーんびりと。
この緑のとろとろした川ともお別れ。
それにしても心を癒してくれる。
何かの記事で読んだ事があるのだけれど、植物の緑は人間を癒してくれる為に存在しているのだとか。
本来エネルギーを吸収するには効率の良い緑色を敢えて取り込まずに反射させ、モノクロームの世界ではなく彩りを添えて人間を癒してくれる。真意の程は定かではないが、何ともロマンのある話だと思う。
この水の緑も、もしかしたらそんな水からの優しいメッセージなのだろうか。
有り難や、有り難や〜
そんな自然に感謝して、のんびり軽トラック。
と、良い気分も束の間。
道中に又してもオラオラが現れる。
山が森が、またしても削られている。
一体、人間はどこまで我利我利亡者を続けるのだろうか。
悲しい、悲しす。
重い気分を背負い、軽トラック。
四日市の町中で日暮れを迎える。
巨大な工場が建ち並ぶ国道。そこから見えた夕焼け。
何と、美しいのだろうか。
自然は、人間がどんな行動を取ろうと受け入れてくれる。
僕は、そんな優しく偉大な自然の中で生きているのだ。
感謝。しぇいしぇい。
行けども行けども、目的地は見えて来ない。
地球儀で見る日本は柿の種程の大きさに過ぎないのに、実体験としてはこんなにも大きく感じる。
机上の空論ではなく、身体で感じなければこう言った大きさの尺度は学べない。
旅って、やっぱり良いな。
10時間近くの行程。流石に疲れた。お尻が痛い。ひー。
真夜中に漸く目的地の長野県大鹿村に到着。
この日は友人宅へお世話になり、到着後直ぐに、気絶。
起床後。
大鹿村の朝を感じる、散歩だ。
ずっと、行きたいと思い中々ご縁がなく足を運べなかった大鹿村。
穏やかな空気が流れている。
流石に、居心地が良い。
この日は森へ入って胡桃拾い。
沢山の鬼胡桃が落ちている。
森の住人(動物)達との競争だ。せっせこせっせこ胡桃拾い。
これが胡桃の葉っぱ。野菜の事は何となく分かるけれど、木の事はまだまださっぱり分からない。森と共存をしたい、と思いつつ全くの勉強不足だよなあ。
結局大量の胡桃を手に入れる事が出来た!
早速水に浸して外の果実を腐らせる。
ぷかぷか浮かぶ、胡桃達。何とも愛らしい。
今回大鹿村でお世話になった美和さん、まっちゃん、しゅんくん。
バランスの取れた、良い感じのトリオ、プラス僕。
そして、良い感じに暮らしている。
のんびりと昼飯を食し、日が暮れる前に大鹿村の滝へ足を運ぶ。
くわあ〜!
和歌山の滝も素晴らしかったけれど、大鹿村の滝も凄まじいなあー!
こちらの水はとろとろ、と言うよりもツンとした冷たさのような物を感じる。
でも、決して冷淡な感じではない。気品のあるような感じだ。
早速、滝壺へ。和歌山のリベンジだ。
陽が傾きかけ、寒い。が、行ける!
とえ〜!
ざぱん。
やはり冷たい、が行ける。
褌一丁。僕は自然と一体化。
その後はまったり滝を眺める。
ここの雰囲気は、良い!
温泉入り、鍋を突つき、麦酒と米酒、飲む。
良い夜だ。この日も仕合わせな気分で、撃沈。
翌日は大鹿村の奥地へ連れて行って貰う。
この森も凄まじく神秘的。
大鹿村はまだ手つかずの自然が残された素晴らしい場所だった。
そこに住む人々も素敵。
けれど、ご存知の方も多いと思うが、大鹿村はリニア中央新幹線が通過する予定地。
ここにもし、リニアモーターカーが通過する事になれば、この手つかずの自然にも多大なる影響が出るだろう。
国家プロジェクトのオラオラ。
途轍もなく長いトンネルを掘り、その残土の置き場は決まっていない。残土の運び出しのトラックが一日に800台行き交う。トンネルを掘ると沢が枯れ、生態系にも変化が。
それだけの自然を破壊し、移動時間を数十分早める。なんじゃ、そら。
僕は軽トラックでのんびりと時間を掛けて移動して来た。時間は掛かるが、ゆっくり進む方が見える物は圧倒的に多い。きっと、自転車や歩きの旅だともっとその感覚は色濃い物になるだろう。でも、その方が僕は圧倒的に楽しいし、感じ取れる物は多いと思う。
それが旅の醍醐味なんだし。
けれど、都会の中で時間に追われて過ごすと、少しでも時間を稼ぎたくて、スピード重視のライフスタイルになってしまう。僕は、そこから降りた。もうそう言うあくせくした生き方に疲れた。のんびりと、シンプルに、そして丁寧な暮らし。これが出来れば望む物は何もない。
その対照を突き進む。それが、夢のリニア超特急。
・・・
友人達に別れを告げて、大鹿村を去る。
シルバーウィークの旅もおしまい。
軽トラック、ご苦労様。
お世話になった方々、本当に有り難う。
家に帰ると、パートナーの昌美と愛犬黒蜜子がお出迎え。
仕合わせな日々が、またやって来る。
真吾



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